楽器の購入について

楽器の購入について (new!)


 

ピアノを習うにあたり一番の悩みはやっぱりピアノ選びだと思います。

ピアノには、アコースティックピアノ電子ピアノがあり
大きく違います。
違う楽器と言っても過言ではありません。、

・アコースティックピアノ・・鍵盤を押すとハンマーが弦を叩き、その振動がピアノの響板を通じて音が生まれます。
この振動が他の弦やピアノのボディに共鳴し、豊かで複雑な響きを生み出します。

・電子ピアノ・・鍵盤はスイッチの役割で、打鍵を感知して電子音源を出します。スピーカーを通じて音が増幅されますが、
約5.500個もの部品からなる複雑な機構が指先の微妙な動きをハンマーに伝えるアコースティックピアノにはかないません。

アコースティックピアノを買ってください!と言いたいところですが、
場所、値段のことなど問題は多く
ぜひ!とは言えません!
いつやめてしまうのかわからないのに
そんな高額、大変ですよね!

ですから初歩では電子ピアノでもよいかと思います。

ただ、耳が育つのはアコースティックピアノで練習している子ども達だと感じています。
柔らかい音、優しい音、厳しい音、ふわっとした音、快活な音、等、
自分が出している音を聴き分けられるようになるからです。
電子ピアノでは性能が良くなったとはいえ
強い音、弱い音での表現は可能ですが、それ以上の表現はできません。

それから、そのことをこの教室でグランドピアノを弾いている
中級以上の生徒さんは、
ここではできることが家の電子ピアノだと厳しいのを知っています。
家では弾けているのに、ここでは鍵盤がおもりのようで
指が思うように動かない。
ふわっとした柔らかい音がうちでは出せない。と。

ましてや、鍵盤数(88鍵)が足りずペダルもない中級以上のお子さまはかわいそうです。
それでも音楽が好きだから、グランドピアノで弾いた感触を覚えて
しっかり練習してきます。

いきなり絵画の話になりますが、
電子ピアノ(機種によって大きく変わりますが)だと、下書きに色を少し。限界が見えてきます。
アコースティックピアノは色彩豊かで無限。
このくらいの差があることをご理解の上、
ご購入をご検討いただけたらと思います。

電子ピアノも多種あります。
大手楽器メーカーのお店だけのぞかずに、
家電量販店などでいろいろなメーカーのものを触ってみてください。
リズムボックスやストリングス、フルートなどピアノとは関係ない機能は必要ありません。
重要なのはタッチです。

わかりやすいのは、同じ音で連打、それも速くならしてみてください。(ドドドド・・とか)

電子ピアノは同音連打が苦手です。
ピアノと同じような重さがあり、打鍵した後の戻りが早いものをお勧めします。
戻りが遅いと、同音連打が多い曲や指をすばやく動かす曲(子犬のワルツなど)を弾くと、音がかすったり、出なかったりすることがあります。

それから鍵盤数はアコースティックピアノと同じ88鍵をお買いください。
ピアノ曲は88鍵盤のピアノで作ってありますので、
演奏に支障をきたすことも
もちろんですが、

鍵盤数が足りないと、中央のドの位置が定まらず、
音符は読めても鍵盤上のポジションがわからないというようなことも起こります。

ピアノの先生に実際に見てもらうか、
ピアノに詳しい店員さんに相談する(正直に教えてくれそうな人に)ことをお勧めします。

 

 

 

よくあるお問い合わせ(new!)


 

「ピアノも電子ピアノも持っていませんが、レッスンしてもらえますか?」というお問い合わせが
最近、多くなりました。

そういう時はいつも、
「レッスンはできますが、必要になる時が必ず来ます。」とお答えしています。

アコースティックピアノにしても電子ピアノにしても、場所もとりますし、高価な買い物です。
楽器を買ったところで、お子様が「やめる」と言ったら・・とお考えの方も多いことと思います。

私も2児の母としてお気持ちはよくわかりますので、早々にお勧めいたしません。

ただ、レッスンを進めていくごとに音符読みやリズムなどの楽譜に書いてあるメッセージの理解は深まりますが、頭でわかっていても、指はそう簡単に動いてくれないのです。

お子様が教室に通うのに慣れ、音楽を楽しんでいらっしゃるようでしたら、できましたら早めのご購入をお勧めします。

また、小さなキーボードでお稽古をされているかたもいらっしゃいますが、レッスンで使っている楽譜はピアノ用ですので、
鍵盤が足りず、こちらで書き換えることもありますし、ペダルがないために、ペダルをたくさん使用する曲を与えるのが難しいということもあります。
その上、音の強弱もつけられないために表現力に乏しく、その曲の持ち味を理解し表現させることが困難です。

大人のかたが楽器を持たずに始められる場合はご自分でも理解していらっしゃると思いますし、
レッスンが進むうちにどんな状況かがお分かりになられると思いますが、お子様の場合は、上達すればするほど、可哀そうな思いをさせてしまいます。

お高い買物ですが、88健のペダルが3本ついていて10万円~の予算でお考えください。
詳しいことは講師にお尋ねください。

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