楽器の購入について

楽器の購入について


 

ピアノ・・ハンマーで弦をたたいて音を鳴らす。
電子ピアノ・・ピアノ音を録音したものをスピーカーから鳴らす。

同じ鍵盤楽器でも大きく違います。
最近の電子ピアノはタッチもアコースティックピアノに近くなっていますが、
自分が打鍵した音がダイレクト鳴り、いろいろな音色が出せるのは
やはりアコースティックピアノです。

ピアノを買ってください!と言いたいところですが、
場所、値段のことなど問題は多く
ぜひ!とは言えません。

ただ、演奏会などで聴いていると、
電子ピアノを使っているお子さんは、やはりピアノを弾いていないなというのがわかります。
表現に乏しかったり、左右の音のバランスが悪かったり、音が強すぎたり弱すぎたり・・・・

タッチがピアノに近づいたとはいえ、やはりピアノではないのです。
繊細な音色や強弱のバランスはピアノのようにはいきません。

難しいところですが、お子さまの目指すところにもよります。
ピアノに固執せずに音楽を楽しませたいというかたは電子ピアノでもいいかと。
でも音大受験をお考えでしたら、もちろんピアノに(グランドピアノに)。
今はレンタルもあるようです。
そこまでは・・というかたは、置く場所と予算を考えて・・ということでしょうか・・

電子ピアノも多種あります。
大手楽器メーカーのお店だけのぞかずに、
家電量販店などでいろいろなメーカーのものを触ってみてください。
リズムボックスやストリングス、フルートなどピアノとは関係ない機能は必要ありません。
重要なのはタッチです。

わかりやすいのは、同じ音で連打、それも速くならしてみてください。(ドドドド・・とか)

電子ピアノは同音連打が苦手です。
ピアノと同じような重さがあり、打鍵した後の戻りが早いものをお勧めします。
戻りが遅いと、同音連打が多い曲や指をすばやく動かす曲(子犬のワルツなど)を弾くと、音がかすったり、出なかったりすることがあります。

それから鍵盤数はアコースティックピアノと同じ88鍵をお買いください。
ピアノ曲は88鍵盤のピアノで作ってありますので、
演奏に支障をきたすことも
もちろんですが、

鍵盤数が足りないと、中央のドの位置が定まらず、
音符は読めても鍵盤上のポジションがわからないというようなことも起こります。

ピアノの先生に実際に見てもらうか、
ピアノに詳しい店員さんに相談する(正直に教えてくれそうな人に)ことをお勧めします。

よくあるお問い合わせ


 

「ピアノも電子ピアノも持っていませんが、レッスンしてもらえますか?」というお問い合わせが
最近、多くなりました。

そういう時はいつも、
「レッスンはできますが、必要になる時が必ず来ます。」とお答えしています。

アコースティックピアノにしても電子ピアノにしても、場所もとりますし、高価な買い物です。
楽器を買ったところで、お子様が「やめる」と言ったら・・とお考えの方も多いことと思います。

私も2児の母としてお気持ちはよくわかりますので、早々にお勧めいたしません。

ただ、レッスンを進めていくごとに音符読みやリズムなどの楽譜に書いてあるメッセージの理解は深まりますが、頭でわかっていても、指はそう簡単に動いてくれないのです。

お子様が教室に通うのに慣れ、音楽を楽しんでいらっしゃるようでしたら、できましたら早めのご購入をお勧めします。

また、小さなキーボードでお稽古をされているかたもいらっしゃいますが、レッスンで使っている楽譜はピアノ用ですので、鍵盤が足りず、こちらで書き換えることもありますし、ペダルがないために、ペダルをたくさん使用する曲を与えるのが難しいということもあります。
その上、音の強弱もつけられないために表現力に乏しく、その曲の持ち味を理解し表現させることが困難です。

大人のかたが楽器を持たずに始められる場合はご自分でも理解していらっしゃると思いますし、レッスンが進むうちにどんな状況かがお分かりになられると思いますが、お子様の場合は、上達すればするほど、可哀そうな思いをさせてしまいます。

お高い買物ですが、せめて、電子ピアノの購入を!とお願いしています。

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